イケメン女子の学園生活2
『前に話したろ?月牙だ』
「あぁ、あの……」
顎に手を当て、考え込んだ
考える事があんのかは分からないが、ドアを開け、オレは一足先に部屋に入る
鞄をソファに置き、パソコンの電源をいつものクセでつけてしまった
「わぁ…さっくんの部屋広くて綺麗だねぇ……」
部屋を見回す五人にソファに座るように指示を出す
『綺麗かな?ありがと』
「綺麗すぎるよぉ!こぉんな大きいソファも初めてぇ」
オレの部屋のソファは二つ
一つはL字型で、もう一つは真っ直ぐ
薄い茶色のヨーロピアンな柄の刺繍が入った布
大きさはかなりデカイ
L字型の方のソファは軽く6人は座れるだろう
フカフカもしていて、オレもかなり気に入っている
『…じゃあ、しっかり勉強しろよ?』
「はぁい!」
泪がのんびりとノートや教科書を並べ出した
それに続き、光樹達も教科書を出した
「…ごめん、さっくん。俺にも教えて下さい」
ノートを開いた途端にうーんと唸りだした泪の横に座ると、スススと近寄ってきた尚輝
頭を下げ、ピンク頭が視界に入る
『…よし、分かった。泪も尚輝も満点だ!』
「「おーう」」
三人で意気込むと慎二にクスリと笑われ光樹には鼻で笑われ、翔は小さく口角をあげた