イケメン女子の学園生活2
「………頭痛い」
泪が涙目で弱音を吐いたのは、勉強が始まり2時間位した頃
確かに疲れたな……て、もう8時か…
『…よし、そろそろお開きにしよーぜ?』
「…ぅん」
オレの言葉でパタリと倒れ込んだ泪
尚輝も寝た
『まあ、頑張ったんじゃない?後は、泪がどれだけ勉強するかだ。あ、尚輝も』
教えられるものは教えた
後は記憶するだけ
それは、手伝えないだろ?
記憶の仕方は教えたけど
「…うーん、でも朔月君の教え方分かりやすいね。俺もつい聞き入っちゃった」
「俺も…」
慎二と翔も教科書を閉じ、ソファに身を任せた
『そうか?ありがと。あ、お茶とかいる?』
「ううん、これ以上お邪魔したら悪いし、帰るよ。ね?光樹」
「……………、」
慎二が光樹の肩に手を置いて話をふる
だがしかし、うつ伏せになって多分寝ているソイツは無反応
チッ
いつの間に寝やがった…?
人ん家で良い度胸だな
『おい、光樹、起きろ!』
近くにあった座蒲団を投げつけると光樹の頭にボスンと当たる
慎二はクスクス笑いながらシャーペンを手にしていたから…おー、危ない危ない
「…………?」
目を細め、恐ろしく目付きが悪いヤクザのような顔の光樹
あ、ヤクザか
『おはよう?勉強のために来たんじゃなかったのかな…?』
「うぉ、殺気を出すんじゃねえよ…」