イケメン女子の学園生活2
「……失礼しました。朔月さんのクラスメイトの浅井慎二です。テスト勉強のために御宅にあがらせてもらいました。挨拶が遅れてすいません」
長々とスラスラ話した慎二は深々とお辞儀をした
「…あぁ、慎二君ね。浴衣の時はどうも。で、他は?」
慎二の挨拶に関心しているオレを横に兄さんは他四人を見る
慎二はどうやら合格らしい
「…俺も、朔月さんと同じ学校に通っています、永井翔です。……お邪魔してました」
兄だという事を悟った翔も慎二同様ペコリと頭を下げた
少し不機嫌な顔をしているのは、兄さんの態度からだろうか…?
「ふぅん」
「僕もぉ朔月君のクラスメイト、佐倉泪でぇす。お久し振りですお兄様ぁ」
上目使いで可愛らしく首を傾げた泪
「媚び売りは俺には通用しないから」
「はい!さっく…朔月さんと同じ学校の石川尚輝です!よろしくお願いします!」
大きく手をあげた後、ニッコリ笑って頭を下げた尚輝
「…五月蝿い」
………あーあー
ちょっと面白いから見てたけどなんか可哀想になってきたぞ
「…で、最後は君だけど?」
「……寒川光樹」
「それだけ?まともに挨拶も出来な……寒川?」
光樹を睨み付けた兄さんは何かに気づき考え出した
その隙に落ち込む泪と尚輝に近づく
「あ、寒川組の方か……って朔月!何で俺から離れてるの!?」
『兄さんのが五月蝿いから。な?尚輝。それに泪は最強に可愛いから。オレには上目使い通用するし。兄さんの目がおかしい』