イケメン女子の学園生活2

な、なんだ!?


涙を浮かべながら笑う二人にオレはただ慌ててしまう



「………おい、うるせぇぞ」


その騒ぎに気づいた光樹はゆっくり目を開けた



『光樹、大変だ。二人が壊れた』

「あー?」


身体を起こしながら二人を見た光樹も不思議そうな顔に



「フッフフ…朔月君、俺は壊れてないよ」

「ぼっ、僕だってぇ、こわっ…れて、な…ブフッ」

『うん、取り合えず笑いを止めようか』

「?」




二人が笑い終わるまで待って暫く


「…だって朔月君が光樹を普通に外したからさ」

「あ?何の事だ」

『前科ありだもんこの人』



そう、忘れていません

光樹はオリエンテーションでオレに抱き着いてきた事を

根に持ってる訳じゃないぞ?決して



「………つーか、外したって何だよ」

「あぁ、光樹も聞いてなかったね。野外の班の話だよ」

「野外?またなんかあんのか」

「楽しみだねぇ?」

「で?お前は俺を外したのか」



三人で話していたからオレは無視して外を眺めていた

そしたらぬっとオレの目の前に顔を出す光樹



『……だから、前科があるからだろ』

「…忘れろ」

『は?無理だな。班は慎二と泪。これ絶対』

「駄目だ。俺となれ」



何なんだよ、この俺様は

ギッと睨むとギロリと睨み返された


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