イケメン女子の学園生活2
「…なんでもないよ?それじゃ、遊びは程々にね」
「……?う、うん…」
尚輝と別れてからは真っ直ぐ泪の所へ
「泪」
「…ほぇ?慎ちゃんじゃん」
運良く一人で片付けをしていた泪を発見
「もう食べ終わったの?早いね」
「でしょお?僕達ゆーしゅーなんだよぉ♪」
「それは、凄いね。ど?朔月君と、えーっと……」
「あの、暗い奴ぅ?別に普通かなぁー。なんか仲良くしてて、僕的にはムカチン☆だけどぉ」
「……そっか。朔月君は誰とでも仲良くしちゃうね」
「うむ。凄いのら。……慎ちゃんはどーしたの」
翔と同じく聞く泪は首を傾げた
何で揃いも揃って俺に何かあると思うんだろうか
「只の様子見だって。それじゃ俺はまだ食べてないから戻るね」
「……ぅん。またねぇ」
笑顔で手を振ると、泪は少し納得いかないような目で見つめてきた
……鋭い子だね
「……慎二。どうだった?」
「ん、大丈夫。皆知らないようだったよ」
「そうか。…このままバレねぇと良いがな」
「そうだね……、要。俺の分は?」
「あ、慎二さん戻ったんスね!今よそります!」
俺が只の様子見なんかで歩き回る訳ない
面倒だし、尚輝なんか五月蝿い女の子を侍らしているからね
…じゃあ、何か?
それは、確かめたいことが…ちょっとあるから、ね
「……俺等が気を付けてれば、いーんだよ」
「…フッ。頑張ってね」
「お前もな」
「はいはい」
楽しい野外にしたいから
ちょっと光樹のお手伝い、致します
〜慎二 side end〜