イケメン女子の学園生活2


「痛いよぉ…」

「いてぇ…」



ポトリ、と顔から枕が落ちて見えた二人の顔は歪んでいた

ま、当たり前か


思いっきりなげたから。



『……オレ、真ん中で良いから』

「!?」

「よっし!良く言った!」

「だ、だだ駄目だよぉ!?」

『大丈夫だって…つか、早くシャワー行けよ』

「大丈夫じゃないよぉ!男は皆狼だよぉ!?」

「……だから、何で黒崎ってBL感が凄いんだよ」




さ、さあね……


バツが悪そうに目を剃らず泪はそれでも反抗する


「…とにかくぅ…駄目なんだよぉ……」

「……」

『何が駄目なんだよ…。……もし、もしだぞ?イヤホン君がオレに何かをしようとしたとする。して、オレが負けるとでも?』

「……それはぁ、思わないけどぉ…」

「…まっ、何もしねーけどな」

『ほら、大丈夫じゃん。だから……』



オレが泪の頭を撫でようと腕を伸ばしたら、パシッと泪の手に掴まれた


「僕が…僕が嫌なの!!」




潤んだ瞳でそう叫んだ泪に二人でポカン、と見つめた





僕が嫌って…


「……また、ビーエルかよ…」

『………』

「はぁ?BLぅ?」

「キモい」

『………』




もう、勝手にしてくれ……………





< 34 / 95 >

この作品をシェア

pagetop