イケメン女子の学園生活2
はあ、と溜め息をついたさっくん
諦めてくれたのかな?と布団を掴む手を緩めた瞬間、
『おらぁ!!』
「わぁ!!」
力がとても強いさっくんに布団を取られちゃいました☆
時はたち、午後2時
昼も食べ終わった僕達は山菜採りに勤しんでいた
暗おんと女の子2人は魚釣り。
僕とさっくんと琴ちゃんが山菜採りに。
『泪、採れたか?』
「ん〜…どれが食べれるのか分かんないよぉ…」
「さ、佐倉君!わわ私のこの図鑑あげるっ!」
視線を泳がしながら琴ちゃんが差し出したのは、山菜図鑑
この子はどうやら準備が宜しいらしい
「ありがとぉ。でも、見ても分かんないよ?僕」
「え……」
『おいおい…』
さっくんの呆れた声に、僕は何でこんなに馬鹿なんだろう、と落ち込む
決して演技ではなくて、草の見分けがつかないんだ
図鑑の見方もよく分かんないし
頭を下げ、自分の靴をジッと見る
自然と下唇を噛み締めた
悔しくて
慎ちゃんみたいな頭を持ってたら、さっくんに呆れられる事はなかっただろうに
ただでさえ背が小さくて子供みたいなのに、頭の悪さは更に子供っぽさを際立ててしまう
……あ、なんか泣けてき
『泪、ならオレと探せば良い』
「……え?」
「そそ、そうですよ!一緒に図鑑見て、一緒に探しましょう!」
『だな。実の所、オレもよく知らないしな、山菜』