イケメン女子の学園生活2
立ち上がったガキ…頭がくすんだ茶色の眉なしとばっちり目が合った
あ、ヤベ……
「おい、テメェ。どこのもんやぁ?」
『……』
「おいっ!無視か!?」
いや、無視ってかどこのもんっていう意味が分からないんですが?
沢山あるだろ
学校か、住んでる地域か、または……
「どこの、族のもんやって聞けや大紀」
「おぉ…せやったな」
全く…世の中物騒だなぁ
健全な学生に向かってどこの族ってなぁ
『無族ですよ』
「あ〜?む族ってなんや。最近上がってきたもんかぁ?」
『………』
あれ、これってボケてんのか?
ツッコミ待ちか?
「…アホ、大紀。何も族に属してへんて意味やろ」
「なにぃ!?ホンマか!?」
茶髪の頭を叩いた金髪
何なんだこの凸凹コンビは
アイスが溶けるから帰って良いだろうか
『ホンマホンマ。って事でサヨナラ』
「ほなな〜……って、帰すかい!!」
チッ
糞が
『何』
「いや〜ちょお、兄ちゃん余裕そうやん。慣れてんの?」
茶髪を押し退け嫌な笑みを浮かべた金髪が近づく
やけに体つきが良い
族の事を聞いてきたし、やはりこいつらも何かの族なんだろう
まあ、
『五月蝿いな。見てわかんねぇ?アイス溶けるんだけど』
オレには関係ない事に変わりはない