イケメン女子の学園生活2
ピクリ、と眉に反応を見せた金髪
後ろで青筋を見せた茶髪
どちらも怒りが表れてきた
「あ?自分生意気すぎへん?」
「こっちが下手に出たらイイ気になりよって」
所詮は不良
ちょっと徴発されたらすぐ怒る
戦闘体勢に入る二人を見て、今まで座っていた数人も立ち上がる
ポキポキと手を鳴らしながらニタニタと笑っている
随分余裕そうな所悪いけど、君らヒョロヒョロじゃん
この季節にタンクトップは頭がいかれてるけど、そこから伸びてる腕のヒョロさもいかれてる
女子かよ
『生意気…?逆に、お前等ってお偉いさんな訳?』
詰めてくる距離の分後退りながら相手の出方を見る
ヘタに喧嘩したくない
絡まれたら正当防衛するけど
「あぁ?ったりめーやろ。俺等はなぁ…」
「ちょお待て大紀。あんま言うな言われてるやろ?コイツがアッチのスパイやったらどーすんねん」
「……せやった」
『で?別にオレはお前等の正体が知りたい訳じゃないんだけど』
「うっさいわ〜…」
「まあ、ええやん。やってみたらわかんべ」
「やな」
金髪と茶髪、またその後のカラフルヘッド達はサッと目配せして……
「お手並み拝見っ!!!!」
「シネ、おらぁぁああ!!!」
と、殴りかかってきた