イケメン女子の学園生活2
〜?? side〜
「オラァ!!!」
――ガッ
――ドガッ
――グシャッ
殴る音が響く路地裏
そこには、俺を含めた複数の族の者
…プラス…
『フワァ………まだ?』
「欠伸すんな」
…能天気男
――…昨日、水野(ミズノ)に言われた通り俺はコンビニに来た
理由は至って簡単
探している奴がいるからだ
俺等は彗星(スイセイ)という、全国4の族
俺が総長、水野が副総長
全国4だが、大抵関東と関西で別れて統一する族の世界
関西で一位二位を争っているのが……
俺等の族、彗星と…緑の頭の陽鬼(ヨウキ)だ
陽鬼の情報は少なく、分かっているのは、全国2ということと、総長の頭が緑ということだけ…
のらりくらりと今まで逃げられていたが、今日、遂に決着が着く…!
「情けないなあ!?なあ、緑ぃ!」
「……みどりってなんじゃぃ…グッ…!」
嫌な笑みを張り付けて殴り続ける水野
それを傍観する俺と、腕を拘束している能天気男は一歩離れた位置で緑がくたばるのを待っていた
「……つか、テメェは本当にアイツの仲間やなかったんやな」
『…んぁ?そう言っただろ』
「…、何とも思わへんのかぁ?テメェのせいで殴られてんやで」
俺が今、能天気男の腕を拘束しているのは確かだが、最初の抵抗からすっかり気を抜いているコイツが気にくわねぇ