イケメン女子の学園生活2
「な、なな舐めとらん!本気や!」
ああ、そうか
「馬鹿なだけやな。好きなだけ殺ったらええ」
「ええっ!?く、クソッ!良いんやな!?」
勝手にしろ、そう思い水野達に目を向けた、その瞬間
―…ゴッ!!!
俺の顔面に激痛が走り、スルリと腕から逃げた……能天気男
『ちょっと、待て。殺る?なに、を?』
怒りに満ちた目を緑頭の手下に向け、ただならぬ殺気を放つ……ソイツがいた
「ヒィッ!!」
『離せよ』
「わ、分かっ、ちょっ、待って」
『早く離せ』
タッと地面を蹴り素早く手下に近付いた男は黒頭を捕まえていた手下を殴り飛ばした
後ろにいた手下達もまるで舞うように蹴り殴る
5人ほどいた手下は………ほんの一時に
…全滅した
「なっ…!?」
仮にも、全国2
いくら手下とはいえそれなりに強いソイツ等を軽々蹴散らした男に俺はただ唖然とした
……やはり、弱くなかったか…!
一瞬感じ取れた殺気は本物で
弱いと思った自分の浅はかさを恨む
現に、頭突きを食らって簡単に逃げられている
『大丈夫か!?イヤホン君!』
「…………あ、ああ。大丈夫…だ」
『本当に!?どっか殴れてないか?』
「い、いや…捕まったばっかりだから」
『そうか…良かった……』
「……強い、んだな…黒崎」
二人を茫然と眺めるのは俺だけでなく
水野や緑頭も目を見開き、驚いていた
『……じゃあ、ちょっと待ってて』
「…え?」
『かたをつける』