イケメン女子の学園生活2
『…そうか。お疲れ様』
「ハハッ…まさか俺の部下があげな早く潰されるとは思わへんかった」
『…それは、まあ…』
「こっちが悪いんやけどな。後から言っとくから怒らんといてな?」
眉を下げて申し訳なさそうにした緑色
いきなりキレたオレも大人気なかった、
そう言えば喧嘩両成敗やな、とまた笑った
「…ときに、自分、何て名前なん?」
普段なら
オレは性格が悪いから自分から名乗れ、だとか
名前なんてない、だとか言うだろう
けど、なんか…
『黒崎朔月』
素直に名乗っても良いかな
「朔月か…綺麗な名前やな…。俺は、丸地 右京(マルチ ウキョウ)や。よろしゅう」
『ああ…』
ズズッと、垂れた右腕をオレの方に引きずり動かしたのでそれをつかんでやる
痛いだろうに、痛いと言わずにニカリと笑った
「……っ、あー…悪いんやけど、救急車、呼んでくれへん?コイツ等見せん、と、…あかんし」
少し頭を上げている状態の丸地はフラフラと頭を床につけた
『救急車、な。おい、イヤホ…』
「…もう呼んでる」
はあ、と溜め息をついたイヤホン君は携帯をヒラヒラとオレに見せた
それから直ぐにサイレンの音が近付いてくるのを聞いたオレ達は野外場所に戻る事に
『……じゃあ、な。丸地』
「おう、元気でな。また会おう…」
またがあってたまるかよ!
手を振ると目を細め笑った丸地を確認し、イヤホン君と山道に向かった