イケメン女子の学園生活2
奴等の暴走が終わるのは大抵朝の4時
それまで俺は一睡も出来ない
「オギャアア、オギャアア!」
「おーよしよし。お願いだから泣かないで」
弟は騒がしい音に寝不足でぐずる
中も外も五月蝿い環境に、いつの間にか俺はいた
「ただいま」
学校から帰った俺は自分の部屋に向かう
そこで、母さんが血相を変えて俺を引き留めた
「ああ、大変なの!」
母さんが抱き抱えていたのはグッタリした弟
驚いた俺はうなされる弟を抱えた
「大丈夫か!?医者は!?」
「…あ、あぁ…お医者さんに…。まだ、どうしたら、良いのか…」
「何やってんだよ母さん!しっかりしろよ!」
弟を抱え、俺は家を飛び出すと走って小児科に向かう
医者に見せると、寝不足やストレスから来る体調不良の発熱だとか
薬をもらったが、環境を変えない事には治らないと言われた
「…どうしろっつーんだよ!」
目を瞑り、顔が真っ赤な弟を見て俺は呟いた
警察に通報はした
でも奴等は未成年の行いは真剣には取り合わない
住宅地から外れた俺ん家は他からの苦情がなく、尚更取り合ってくれなかった
「ゥゥ、ン…」
「大丈夫か?」
弟を優しく抱えて家に戻る
母さんは慌てて俺から弟を奪い取ると泣いた