イケメン女子の学園生活2


「だってぇ…!目付き悪いしぃ!」



いや、光樹よか悪くないでしょうが


「暗いしぃ!」



そうか?



「男だしぃ!!」

『……男を捜してんだよ!』



アホの子泪をもう一度叩き、イヤホン男子に声をかける



『なあ、聞こえてる?』


オレ達のやり取りに今だ気付かない様子のイヤホン男子

顔の前で手をヒラヒラと振ってやる



「…何」


下から睨み付けるように見上げた

おぉ、確かに目付きは悪いな


けど、いつも下向いているコイツはよく分からなかったけど、なかなかの顔付きだ



『班、一緒にならない?』

「…は?班?」



あちゃー、話聞いてなかったのか〜…

駄目な奴だな〜



『野外の班だよ』

「野外?ふーん、で?何で俺?」



つまらなそうにイヤホンを取るイヤホン男子は雑誌も閉じた


『一人だから?』

「……正直だな」

『まーね、で、良い?』

「アンタの他、誰」

『泪』

「…嫌だ。止めとく」


一瞬、嫌そうな顔をし、フイと顔を剃らす



『何で?』

「ヤンキーコワイカラ」


あらま、棒読み


しかしオレは諦めないぞ

決して他に男子を探すのが面倒な訳じゃないからな



『…じゃあ、参加しないのか?他の奴はもう班組んでるぞ』

「…………」



さあ、どうする?


東高のイベントは単位に凄く響く
参加して欲しい校長の考えが手に取るように分かる

イベントの欠席は普通の欠席の10倍は重い

進学したいのなら、イベントに出るしかないのだ


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