イケメン女子の学園生活2
「あいつは笑わない男だと思ってたから」
フンッと鼻息荒くイヤホン君は呟いた
第一印象を壊したのは君もだよ、って伝えた方が良いものか…
それから
戻ってきた泪の両手には沢山の宝物
つっても中には番号が書かれた紙だけなんだけど
泪が嬉しいならそれで良い
オレは一つも見付けれなかったけど
「あのねぇ、この番号はねぇ野外が終わったら賞品と交換してくれるんだよぉ!」
数枚ある紙を大切そうにする泪はオレに説明してくれる
琴音ちゃん達とも合流し、野外はついに終わりを告げた
話しながら帰るための電車に向かう
ほとんど泪が話し続けていたのをオレが受け流している感じで
大阪駅は人で混雑していた
土産を買う生徒は残り、買い終わった生徒が一足先に早い電車に乗り込む
帰りが自由なのが我高校らしい
「さっくん、お土産買わないのぉ?」
『どうしよ…泪は?』
「僕はぁ家族に買おーかなぁ」
『んじゃオレも見ようかな』
俺はいい、と言って、イヤホン君は先に帰る組に
オレと泪は東高生と関西人でごった返した売店に入っていく
ウロウロと見て回った結果、兄さんと執事にたこ焼きキャラメルを買った