イケメン女子の学園生活2
泪を探しだし、人を掻き分けて売店をやっとのことで出るのに成功
埋もれかけていた泪は涙目で土産を抱き抱えていた
「お土産、死守…出来たぞぉ〜〜」
『うん、偉い偉い』
時計を見ると、どうやら電車は出たばっかりらしい
次は45分後か…
トイレに行こうかな、そう思って振り替えると、聞き覚えのある声がオレを止めた
「朔月!やっと見つけた!」
見ると、キラキラのスマイルを貼り付けた、緑頭がブンブンと手を振って此方に走って来ていた
「………、さっくん、知り合い?」
何故か低い声で泪はオレを見上げて言った
答えようと口を開くが、すでに目の前に来ていた丸地が先に話し出した
「ずっと探してたんや!!今、こっちに来とる高校とか探して、東高校っての掴んだんやけど、したら、今日で帰るって言うやん?やから焦って追いかけてきたんやで?」
ベラベラ話す丸地
相変わらずの整った顔にはガーゼが当てられていた
『…聞いてねぇよ』
「アハハ!相も変わらずクールやなっ!」
テンション高いな〜…
怪訝に丸地を見ると、後ろにデカイ奴がいるのに気づく
『……おい、後ろの…』
「ん?あぁ、こいつも付いてきたいっちゅーから連れてきた」
後ろには、どこぞの総長さん
オレを拘束した、最低の族の総長さん