イケメン女子の学園生活2


『付いてきたいって…何か用?』


冷たい目を総長さんに向けるとう、と言葉に詰まっていた

それを見た丸地が、盛大な溜め息をつき総長さんの背中をばん!
と、叩いた



どうやら相当力が入っていたみたいで顔が歪んだ



「……、…かった」

『あ?何て?』


正直言って、オレは総長さんと会いたくなかった

丸地はまだ良かったけど、オレは元々不良が好きじゃない
不良、って事で人を差別している訳じゃないけど、普通、より面倒な事は確かだから


それに、自分達のためなら他人を犠牲にしても構わないような奴等は不良とか関係なしに嫌いだ



「…悪かった!」





…だから

早く帰れよ、と思っていた性格が悪い男に急に頭を下げられても……



何て返したら良いのか分からん!



「よぉゆうた!よぉゆうたよお前!」

「……うるせぇ」



バシバシ背中を叩く丸地の腕を振り払う総長さん

オレは暫く固まっていた



『……本当に、悪いと思ってんの?』


丸地とじゃれあう総長さんに少し腹がたった

巻き込まれた事にまだ苛ついてるんじゃないって言えば嘘になるけど…



少なくとも、オレの目の前で最低な事を繰り出していた総長さんとその部下を…信じられなかった




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