イケメン女子の学園生活2


『「!?」』



声も出ない程に驚くオレ達



「驚くんの分かっとる。俺かて一晩中考えたんやから」


ちょ、ちょっと待て


『オレ…男だぞ?』



女とバレて言われたのか

はたまた男と思ってて言ったのか

それは凄く重要で…


「知っとるよ?だから悩んだんやし。やけど、男とか女とか関係なく、俺は朔月が好きになったんや」


うんうん頷き真っ直ぐな瞳でオレを捉える丸地


オレは無意識に数歩下がり顔をひきつらせた


『、……お、オレはそうゆう趣味はないから…』


いや、オレは女だけど

男だと思っている奴に好きになられても男じゃないから困る
ってか正直惚れる要素なかったのに、言って来たって事はやっぱりコイツはホモじゃ……?



「分かっとる分かっとる!理解し難いよな?俺かて悩んだって…ゆうたか。あー、……あれや!朔月を振り向かせて見せる!」



振り向かせて見せる…?


男が男を?
いや、女だけど

…その前に大阪、今日発つんだけど?



「言っときたかったんはこれだけや」

『ちょ、ちょっと待て。オレのどこが…?』


ニコヤカに笑って、じゃっ!と手を上げた丸地を止める

なんてあっさりしてんだよコイツ!
男に告白しといて!


「どこ?…仲間を大切にしてたとこ」

『…』


イヤホン君か


「あと、流されないような真っ直ぐな目とか強い所とか、顔とか…全部!」


……こんなに誉められても、全く照れないのは何故だろう?


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