イケメン女子の学園生活2
「……しょうがないか…ま、良いわ。なってやっても」
あーら、偉そう(笑)
いや、助かったんだけどね
『ありがと、んじゃ、よろしく』
「あー、はいはい」
またイヤホンを耳に着けるイヤホン男子を横目に泪に向き直る
背中に抱き着いてイヤホン男子を絶賛観察中の泪
「…チェー、決まっちゃったぁ〜」
『駄目なのか?』
「んーんー。大丈夫ぅ〜僕、さっくんと同じ班なの凄く嬉しいからぁ!」
なんだ、可愛いな
上目使いで見上げる泪は可愛いすぎる
フワフワな頭を撫でると嬉しそうに目を細めた
光樹達は月牙の下僕を班に入れているようだった
1人の奴はいなかったが…
光樹のことだからあらかた無理矢理同じ班にしたのだろう
イヤホン男子君とは微妙な感じだが、まあ、大丈夫だろう
なんて、気楽な考えでオレは野外を何気に楽しみにしていた
『……あ、野外の前に定期テストあるよな?』
「うぅっ…!さっくん言わないでぇ〜」
『頑張ろうな?』
「うぅぅう〜……」
何にもなく楽しめるといーんだけどな
「……あ、ねぇさっくん。野外ってぇ大阪でやるんだってぇ!」
『えっ!?』
随分遠くでやるんですね……