イケメン女子の学園生活2


因みに光樹の親父さん、治さんが兄
鬼塚の親父さんが弟らしい



「あまり話を聞かなくなったから少し油断してた…族の皆には注意して見てたけど、朔月は大丈夫だと…馬鹿だった」


ごめん、と今度は慎二に謝られた

やっぱり、誰も悪くない



『オレは別に鬼塚に絡まれたのを何とも思ってない』

寧ろ倒したくらいだし


『…けど、その無茶な行動でイヤホン君や…泪に迷惑をかけた事を悔やんでいるんだ』


いつからオレは周りをこんなにも気にするようになったんだろうな

哲だけだったオレには沢山の人を守るのは荷が重い


「…ありがとう、朔月君。朔月君は充分泪を守ってもらったよ」

『…』

「それに、迷惑、って嬉しいんだよ?頼ってくれて嬉しいし、大切だから心配する。…朔月君は哲君に対して嫌な気持ちはないでしょ?」


荷、が重くても決して苦しくはない

哲に対して嫌な気持ちなんてないさ
勿論



……オレが哲に対してそうであるように

泪がオレにそう思ってくれたんだろうか



「朔月君は俺達に遠慮しすぎ。もっと頼ってよ。……ほら」


慎二が嬉しそうに笑ってオレの後ろに目を向ける





………あぁ、オレは幸せ者だな


「さっくん大丈夫!?あの関西ヤンキーに絡まれたんだって!?」

「朔月…何もされてないか?」

「さっくん!皆呼んできたよぉー?」



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