イケメン女子の学園生活2
平穏な日常?
「お早う朔月君」
「おっぱぁよ〜さっくん♪」
「…うーっす」
野外から数日、
代休を含めて一週間振りに登校した
夏休み明けに感じた気だるさと椅子の固さを噛み締めて今日からまた普通に学校が始まる
『おはよ』
早々に登校していたオレは携帯を閉じると奴等に顔を向ける
慎二と泪はニッコリ笑顔を返して席につく
光樹もクアリと欠伸をすると机に崩れ俯せに
多分寝た
「早いね朔月君。学校楽しみにしてた?」
『それがな最近気付いたんだけど、オレ朝学校で仕事した方が捗るんだよ』
学校では執事の邪魔もないし
携帯でやれる仕事は限られるけど情報処理くらいは出来るから
「へぇ〜でもぉ、やっぱりさっくんは学校が好きなんでしょお?」
やっぱり、って
そんなニヤニヤ顔で見られてもなあ…
まあ、嫌いじゃあないね
『泪達と会えるからな』
「うっわあぁさっくんがデレたよぉぉぉ!!!///」
『五月蝿い』
叫びだした泪を宥めてからチラリとドアに目をやる
今日も不機嫌タラタラな仏頂面で気だるさはオレよりも強い野外以来久しびさの、
『イヤホン君、おはよ』
「……、はよ」
ジロリと睨むようにオレを見たイヤホン君は決して睨んでる訳じゃない
今日も今日とて目付きが悪いだけ