イケメン女子の学園生活2


「まあそうなるな」


しまった大した金持ってない


『購買って500円で足りる?』

「足りる足りる♪本日のランチがオススメ〜」


尚輝は他の奴とも昼を一緒するからそういうとこは詳しかったりする

だから今回は尚輝に任せようと後をついて行った




「さっくん、これ!今日はしょうが焼きだって!」


小さいホワイトボードにしょうが焼き、と書かれていた

本日のランチと書かれたボタンを押した尚輝は出てきたチケットオレに渡してきた


『ありがとう』

「いえいえ!あ、450円ね」

『ん。…はい』


尚輝の手にお金を乗せ、チケットを持ってカウンターに並ぶ


ランチを受け取ってから既に座っていた翔の横に座った




『翔は焼きそば?』

「…今日は麺の気分だった」

『ほう』



暫くして光樹達全員も座り、さて食べようと手を合わしたとき

バタバタとこちらに走ってきた先輩に止められた



「いたいた!!光樹さん、望さん達が呼んでましたよっ!」


はぁはぁ、と息を切らした小柄な少年が光樹を見て言った

光樹は明らかに嫌そうな顔をして箸を前後に揺らしている



「…ダリぃ。行かねぇっつったろ」

「…すみません、総長。今から望さんの言った事そのまま伝えますんで、僕に怒らないで下さいね」

「…あ?」

「ゴホンッ…“はぁ?あいつ等来ないとかマジな訳?先代様が来てんのに?連れてこいや。……あぁ、来なければ俺が直々に向かえに行く。朔月って奴も見たいしなぁ…”以上ッス!」

「はぁ!?フザケンなテメェ…」

「いや、だから僕に怒らないでって言ったじゃないすか〜〜(泣)」


< 76 / 95 >

この作品をシェア

pagetop