イケメン女子の学園生活２

好きって何だろう…

いや、意味が分かる分からないじゃなくて翔が何を聞きたいのか分からない


って、顔に出てたんだろう
尚輝が困ったように笑いながら翔の肩を叩いた


「俺等はねー、さっくんには月牙が一番であってほしーの♪さっくんが陽鬼のが好きなんてなったら嫌なの」

「……」


あぁ、何だ


『そんな事か』


はあ、と溜め息をつくと翔と尚輝がオレをジッと見た

何を不安になってんだ



『オレ、そもそも暴走族好きじゃないんだけど』

「…っ」

「あー…そ、だよね」



翔は眉間に皺を寄せうつ向き、尚輝は苦笑いにもならない変な顔で目をさ迷わせた


だから、何、不安になってんだ！


『オレは、お前等自体が好きだからな』

「！！」

「…えっ！」



暴走族とか関係ないよ、そう続ければ翔と尚輝は顔を赤くして笑った


次第に飛び付こうとした尚輝を翔が叩いて、オレも笑った




『彗星だか陽鬼だか知らないけど、オレはお前等が一番。陽鬼に総長ってか丸地には暴走族の奴として向き合ってたから好きも嫌いもないよ』

「なーるほどー」

「…良かったな、尚輝」

「何で俺！？一番気にしてたんは翔ちゃんでしょーが！」

「『五月蝿いぞ、尚輝」』


「酷くない！？」