イケメン女子の学園生活2
それから暫くくだらない会話を続けていると、昼休みの終わりのチャイムが鳴った
教室に戻ると、まだ光樹達三人の姿はなかった
周りの席が空いているのに少し違和感を感じつつ、席につく
やけに静かに感じた
結局、最後の6限が終わっても戻ってこなかった
まあ、明日には来るかと
オレは一足先に帰ろうと鞄を肩にかけたら、教室のドアの所で身を隠しながら手招きしている尚輝がいた。
『どうした?あいつ等、教室に来なかったぞ?』
「うん、そうなんだ。それがさー、色々大変なんだ…さっくん、ちょっといい?」
屈めていた身体を起こした尚輝が右手で上を指した。
『…あぁ、いいけど…』
「ごめんね、屋上いこっ」
クイッとオレの手を取り引くと急ぎ足で屋上へと連れて行く
屋上って、先代が来てるんじゃないのか、と聞こうとするがいつもに増して真面目な顔を尚輝がしているもんだから黙って従った
屋上に着くと、
「…さっくん、俺等がちゃんと守るからね」
そう呟いてから、尚輝は屋上のドアを思い切り開けた
守るって何から…?
「おせーよ、フラミンゴ頭!……お、来たか」
屋上にはあいつ等と翔、そして煙草を加え叫んだ男と、スマホを耳につけ電話をしている男がいた
光樹は不機嫌そうに慎二と何かを話していた。