イケメン女子の学園生活2
「フラミンゴ頭って〜尚君って呼んで♪」
「しね、クズ。…おい、お前、ちとこっち来い」
尚輝をひと睨みした男はそのままオレに視線を向けると手招きをした
怪訝な顔を尚輝に向けると苦笑いで頷かれた
『…何?』
仕方なく、男の2m近くに行けばオレの下から上を舐めるように観察しだす
気持ち悪い…と思いつつ、オレも男を観察し返す
背丈は多分光樹と同じかそれ以上
眉は短く耳は勿論、口にもピアスがついている
目付き顔付きはかなーり悪い
まとめるとクソヤクザ
「…へぇ。男女か。んな格好してて恥ずかしいと思わねーの?」
『……あ?つか、お前誰だよ』
バレた…
するとやっぱりコイツが望とか言う先代総長か
恥ずかしい云々は置いといて、取り合えず喧嘩腰で様子を伺う
「あん?聞いてんだろ、なあ?フラミンゴ頭ぁ」
「尚君って……。言ったけど、顔までは教えてないっすよ」
「あっそ。俺が望。あっちが佐久間」
望こと先代が指差すと同時に電話をしながら片手を揚げた、佐久間と言われた男…
慎二と似たような、けれども冷たい目をした男だ
『…どーも』
「で、本題に入るが、…お前、陽鬼と彗星の喧嘩に割り込んだらしーな」
「…ちょっと、待って下さい…。望さん、それは…」
「慎二は、黙ってろ。黒崎朔月、お前、族には関係ねぇんだよな?」