イケメン女子の学園生活2
2mあった距離を詰められ、鋭い目がオレを射ぬく
人を見透かすような目に、寒気がした
『…、関係ないな』
「こいつらとつるんでんのにかぁ?」
親指で慌てる慎二を指す
いや、慎二だけじゃなく全員がソワソワと落ちつきがない
『月牙としてつるんだ事はない。オレは個人でつるんでる。彗星うんぬんだってオレは族の喧嘩っつーより、イヤホン君助けたかっただけ』
「……へぇ。お前それ、屁理屈って言うんだぞ?月牙の奴等…しかも幹部以上全員とつるんどいて関係ねぇなんて言えないよなぁ?」
『……』
屁理屈なんて知っている
月牙だろうがなんだろうがオレはこいつらが好きだが、それはオレの個人の意見
実際こいつらは月牙な訳で
オレが族に関わっている、と言われたら否定できない環境にいる
つまりはオレの意地なんだ
暴走族とつるんでんじゃない
光樹、慎二、翔、泪、尚輝の5人と、友達なんだ
「……わぁったよ、取り合えずは置いといてやらあ。本題は、おい、佐久間」
暫く睨み合いで争っていた所、先代望が折れた
オレの勝ち
呼ばれた佐久間は電話を切ると、オレにニッコリ笑いかけた
「お騒がせしてくれましたね、黒崎さん。先ずはこれを見て頂きたい」
先程電話で使っていた携帯を操作した後、画面をオレに向けた
その画面には、一枚の写真
『―…か、要…?!』