イケメン女子の学園生活2
写真は痣、血だらけで片目で此方を睨む要の姿が
両手は柱に縛り付けられ、後ろにはマスクを着けた男達が要に足をかけていた
「…そう、要です。知ってますよね?月牙の下っ端の内の一人です」
『なっ…どうして要がこんな…』
光樹を見ると苦虫を噛み潰したような顔でオレを見た
どうやら冗談って訳じゃあないようだ
「まあ、簡単に言やぁ、人質に取られた。脅しにも使われてる」
『は…?』
「要は幹部じゃないにしても、下っ端の中では上位ですからね。狙われやすく捕まりやすい」
『…、何て…脅されてんだ?』
オレは平和呆けでもしていたのだろうか
イヤホン君が巻き込まれたみたいに、奴等は時に手段を選ばない事もある
それなのに、こんなにも油断して…現実が受け止めきれなくなる
小さく手が震えた
グッタリとした要の姿は…丸地のあれよりも痛々しい
下っ端の中では一番仲良く、頼りになる要
オレの…せいのか?
「…で、話しを戻すと、テメーに関係するとこは、コイツ等の脅しの内容だ」
『……なん…』
「この方達は僕達暴走族とは違うんですよ。分かりやすく言えば、掃除屋とか用心棒とか。とにかく、依頼があれば喧嘩する、そんな輩です」
『用心棒…』
「はい。で彼等に依頼したのは元、彗星幹部。と言っても今の総長の前の時だから光樹の従弟君とは関わりはないです」
『依頼の内容は?』
「……それが、【黒崎朔月を出せ】です」
オレ…?
〜平穏な日常?end〜