イケメン女子の学園生活2
助けに行きます
~要side~
「おい、いい加減言ったらどうなんだ?お前ならそこそこ知ってんだろ」
「………」
「チッ!」
「お前が殴り過ぎて喋れねぇーんじゃねーの?」
「よえーなー」
ギャハハハハ、と嫌な笑い声が頭の中で反響した。
それは俺が捕まる前のこと。
…油断した。
倉庫でいつものようにたむろしていたのだが小腹が空いて迂闊にも一人で夜のコンビニに向かった。
迂闊にも、と言うのは。
月牙マークの入ったバイクで出歩くとそれなりに危険があるからだ。
だけど、俺は休みボケさながらやらかした。
…案の定。買い物を終え、バイクに乗ろうとした瞬間。
後頭部に激痛が走った。
気がつくと見知らぬ倉庫…いや、部屋?の中。
暗くてよく見えないが縛られていることはハッキリと分かった。
「あ、目ぇ覚めた?」
不意に声をかけられ見るもやはり容姿は確認できない。
「…ここ、何処だ」
「あー、まあ気にするな。お前にちと聞きたいことがあってさ」
気にするっての。
簡単に答えるとは思ってはなかったからまあ良いけど。
「…何だよ」
取り合えず相手の出方をもっとみようと素直に質問を聞いてみる。
しかし相手は返事がない。
…どうしたんだ?
暗闇にぐっと視線を向けるもやはり闇が続くばかり。