イケメン女子の学園生活2
いつかこの狼さんが饒舌になったのを笑えるように。
要が笑ってくれるように。
オレが出来る事は全力を出して。
要を助け出す!!!!!
『…翔』
「何だ…?」
『いつ離してくれるんだ?』
「っ!!わ、悪い!」
『ハハハ、良いよ。ありがとう』
「///」
バッと赤くなった翔が離れた後、パソコンに向きなおる。
久しぶりに、所謂ハッキングというものをしようと思う。
『悪いけど、光輝に連絡取ってくれない?詳しい情報もっと聞きたいんだ』
「分かった」
そうして二人で色々調べつつ、夜が深くなって。
翔が帰って暫し。
兄さんが数枚の紙を手にきた。
「朔月…思ったより、面倒になるかもしれない」
『覚悟は出来てる』
そうしてオレもある程度の知識を着けて兄に向き合った。
「コイツ等は…掃除屋なんかじゃない。ヤクザのパシリ。簡単に言えば殺し屋かな」
『…あぁ。』
その辺のことを疑っていたオレは静かに頷いた。
「それと、どうやら…この殺し屋、関西の寒川組の下で働いてる」
『え…?』
「寒川組はうちがお世話になってるのは朔月も知ってるよね?」
『もちろん』
「組長の…治さんの弟が、この殺し屋を雇っている」
『……』
じゃあ、やはり。
事の始まりはあの野外活動からか。
光輝…。
幾つかの資料をオレに手渡し、兄は執事にも報告した方が良い、と言った。
それに頷き、オレは光輝に電話をかけた。