イケメン女子の学園生活2


『………はぁ…』



オレの過去話を聞いてからコイツ等は馴れ馴れしさがアップした

断るオレの事をつんでれと言って強引に押してくる時がある


今がそれだ




「……悪い」

『…はぁあ』


翔に謝られてもな…

仕方がない、か


泪が補習になってイヤホン男子と二人っつーのも、アレだしな




「朔月君?」

『分かったよ、入れば』


心配そうな顔になった慎二を退け、門のセキュリティを解除した


オレの後にゾロゾロ着いて来るのを確認しながら扉を開ける



「おかえりな……えぇっ!?」

『ただいま』

「「お邪魔しまーす!」」



お邪魔するなら帰ろうね?


「え、い、おかえりなさいま…せ」

「「お邪魔します」」



尚輝と泪の後に慎二と翔が静かに言った

光樹は無言であがった



執事を無視して土足で入っていくオレに習って五人はキョロキョロしながらも、大人しく着いてきた


つか、何だって執事はああもウザいんだ?

五人に女って事がバレたと告げた時も五月蝿かったけど…今さっきの態度は本当に五月蝿い


五人を睨み付けるように歩いている執事に溜め息




あれか?保護者気分なのか?



『お前が保護者だったらオレは家出する』

「……は?」


執事を睨み付けてやった

訳のわからない、っつー顔止めろ

わざとだ


「……いや、そんな事より…この五人誰ですか?」


< 9 / 95 >

この作品をシェア

pagetop