イケメン女子の学園生活2
「…朔月か?どうした」
ツーコール目で出た光輝は落ち着いた声で聞いてきた
全く…
どいつもこいつも、優しい奴ばっかだな
『分かったことが幾つかあるんだ』
「そうか。…これから、お前もコッチに来るか?」
『コッチって、倉庫?』
「あぁ、直接話した方が良いだろ。それにこっちも会議中だから調度良い」
時計を見ると11時過ぎ
どうやら不良さん達は夜行性らしい
…ってまあ、タダ事じゃないからなんだけど
『モチロン、行かせてもらう』
「あぁ。でも一人で来んじゃねぇぞ?」
『あー…部外者って入れても良い?』
「…ま、お前の知り合いなら構わないさ。なんなら迎え寄越すけど」
『いや、良いよ。お前等も気を付けないとな。じゃ、すぐ行く』
「分かった」
そうして電話を切って深呼吸
……光輝、やけに落ち着いてたな
総長を伊達にやってないのかな
あーあ
かっこ良いよな全く
悔しいような嬉しいような、そんなムズがしさを消すように頭をかくと、執事を呼びに行った