あなたと恋した私

放課後になった。

あ、そういえば屋上に行かなきゃだよね。
いくか…



ガチャ

あれ?まだ如月君は来てないみたいだ。

私はフェンスにもたれかかって、空を見上げた
はぁ…
空を見上げたら、二人への罪悪感が募っていく

お父さんとお兄ちゃんへの……


私の頬に一粒の涙がこぼれてきていた














いつの間にか私は寝てしまっていた

なぜか、唇に暖かい感触が残っている…

誰だろう…?でも、なんか安心するかんじがするな…



「………い、……おい!…るな」

ん?誰かの声がする
重たいまぶたを開けるとすぐ目の前に
すごく、綺麗な整った顔がそこにあった。

「き、如月君!?」

「はあ…
 お前どれだけ寝るんだよ…」

私、そんなに寝てたのかな?


「それより、如月君
 用事ってなに?」

「あぁ、用事か……
 まあ、別にこれと言った用事はないな。」


はい?じゃ、なんでよんだのよ!



「なあ、なんでお前は泣くんだ?」

え?まさか、見られてたのかな……
そう言えば昨日も言われたな、お前ないてんの?って


「別になんでもありませんから。
 用事がないなら、私帰りますね。」


私はそう言って、ここから立ち去ろうとした。



「まてよ……。
 なんでもねえのに、なんでそんな今にも泣きそうな顔してんの?」


如月君は後ろから抱きしめて、私を引き止めた

聞かないで……
過去の事を口に出してしまうと逃げてるようでイヤなの
私は、一生自分の罪を償って生きていくしかないの……


私は彼の腕をふりほどこうとした
でも、彼はそれを許さなかった


「俺がお前を救ってやる。」


瞬間、涙が止まらなくなった




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