あなたと恋した私
ガチャ
だいぶ遅れちまったし、あいつもう帰ってるかもな…
俺はそう思いながら
屋上に足を踏み入れた
すると、フェンスにもたれかかって寝ている
1人の少女がいた
「また、こんなとこで寝て…
風邪引くぞ。無防備に寝やがって…」
俺は自分のブレザーをるなにかけた
そのとき気づいた
るなが涙をこぼしているということを…
「……め…さい。ご……な…い。」
ん?なんか言ってる
お前は何を抱えてるんだよ
俺がお前を救えるのなら、救ってやりたい。
俺はそっと、るなの唇にキスをした
「好きだ…」
と言いながら……
あれからだいぶ時間がたった
でもまだ、るなは起きない
そろそろ起きねえとやべえよな
「起きろ!おい、るな!」
何度か呼んであいつはやっと起きた
「き、如月君!?」
るなはびっくりしている
「はあ…
お前、どんだけ寝んだよ。」
「それより、如月君用事ってなに?」
あ、用事か。
そう言えば、用事ねえな
ただ、るなと話したかったってゆうか…
あ!聞きたいことはあった…
「なあ、なんでお前は泣くんだ?」
るなは一瞬びっくりして悲しそうな顔をした
なあ…なにがお前をそんなに悲しませてんだ?
「別になんでもありませんから。
用事がないなら、私帰りますね。」
るなは冷たく言い放った
でも、俺は気づいた。あいつが泣きそうな顔をしていることを。
俺は気づけば、るなを後ろから抱きしめていた
るなを救ってやりたい。そう思ったから…。
するとるなは泣き出した。
るなはゆっくりと、自分の過去を話し出した…。