あなたと恋した私

【るな side】



桜真は私に言い聞かせるように言った


そっかー
すぐには罪悪感と後悔はなくならないけど
でも、気持ちはだいぶ楽になった


「ありがとう……。」


「お、おう。」


桜真は私から顔を背けた

ん?なんで?
桜真の顔を覗こうとしたら、目を桜真の大きな手で隠された


「み、みんじゃねえ。」


指と指の隙間からチラッと顔が見えた

あ、顔が赤い…

「ねぇ。」

「なんだよ。」

「もしかして、照れてる……?」



お礼を言われる事に慣れてないのかな?


んー、分からない


「照れてねえよ!」


「ふふっ」


「なんだよ」


「かわいーなあって思ったの」


照れてる桜真は可愛い……

なんか、愛しい……

ん?なんで私は今、愛しいとか思っちゃってんの!










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