あの時の約束

次の日


婚約式の時お父様が、


「何日か、この国でお過ごしください。アーロン王子。この国での生活を楽しんでみてお帰りになるのでもいいのでは?」

とお父様は提案した。それに、アーロン王子は

「いい、提案ですね。では、お言葉に甘えさせていただきブラウン国で過ごさせていただきます。数日間よろしくお願いします」


とアーロン王子は丁寧に言っていたのを朝起きた時に思い出した。


「はぁ、本当に婚約してしまったんだ…。あれ?そういえば、今日はあの夢を見ていないな…なんでだろう?」


「まぁ、いっか」と呟いているとドアがノックされた。

「どうぞ」
(こんな朝早くに誰だろう?ノエルかな?)

と思っていた、リリアンの予想外の人が入ってきた


「おはようございます。リリアン姫」


と爽やかにアーロン王子が言った



「え…。あ…。おはようございます。アーロン王子」


と戸惑いながら言った


「今朝は、よく眠れましたか?昨日あまりいいお顔をしてらっしゃらなかったので心配で…。」

と心配そうな顔で言われた。

アーロン王子にまでわかってしまうような顔をしてたんだ…。迷惑かけてちゃったな…。


「えぇ、昨日私そんな顔していましたか?それは大変失礼しました。今日は、なんともないので大丈夫です」


と微笑んだ


(ッ~…不意討ちにその顔はヤバい…//)

「そうか、それは良かった。それと、俺達はもう婚約しているのだからアーロンでいいリリアン」

と言ったアーロンにリリアンは

(えっ…。誰この人…?急変した?!)

あまりに、急な事だったのでリリアンは

「えぇぇぇぇーーーー!」

と大きな声で叫んでしまった。

「ツ…。うるさいなぁ、別にそんなに驚く事じゃないだろう?」

「えっ、だって前までとは全然違う…。まさか、二重人格??」


「ん~、二重人格というかめんどくさいからこっちは皆に隠してる」


(その笑顔で、何人の人が騙されていることをやら…。はぁ、私まで、騙されたわ)


「はぁ、そうなのね…。わかったわこれからよろしくねアーロン」

「あぁ、よろしくリリアン。あと、この事は二人の秘密って事でよろしくな!もし、誰かに言った時は…。」

とアーロンはニヤッと笑って言った

(はぁ、これから大変そうだな)

「わかったわ、誰にも言わなければいいのね?誰にも言わないわ」


「おぅ、そうゆうことでよろしくなっ!」

と子供のような顔で笑った

ドキッ//
(不覚にも、ドキッとしちゃたわ…。どうしましょう…。)

だんだんと顔が、赤くなっていく顔リリアンを見てアーロンは面白いと思い


「あれ?どうした顔が赤くなってきてるぞ?」

といじったがアーロンだが

「別に、ちょっと暑いだけだわ//」


と恥ずかしがりながら、上目遣いでウルウルとした瞳でアーロンを見た。

「はぁ、そんなの反則だから…。」

「反則って??」

(無自覚なうえに、天然なのか…。これから先が思いやられる…。俺の理性が持つだろうか…。)


「まぁ、いいやまたな」

とアーロンは部屋からでていきました。



(なんか、悩んでいたような…?まぁ、いっか私には関係ないことだし♪)←関係大有り!


そして、ノエルが部屋にきて着替えを済ませ広間に行き、食事をすませ図書室に行くことにしました。
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