【完】放課後ビタースイート
片倉くんと知り合ったのは3ヶ月ぐらい前。
掃除当番でゴミを捨てに行った時のことだった。
「あー重い!
プリント捨て過ぎでしょ!」
その日はなぜか大量の紙が袋を埋め尽くしていて、女子には結構な重労働だった。
それでもせっせと運んでゴミ捨て場目前に差しかかる。
が、
「わっ!」
ドテッ
この擬音がぴったりな程派手に転けてしまい、その拍子に袋の中身が辺り一面に飛び出した。
「…いった〜!
あーもう、本当最悪」
膝を見ると少し擦りむけており目に若干の涙が滲む。
とりあえず、プリント集めなきゃ。
痛さを我慢しながらバラまいた紙を拾っていると、
「え、どうしたの??
大丈夫??」
後ろからそんな声が聞こえてきた。