【完】放課後ビタースイート
「…ごめんね、迷惑かけちゃって!
本当ありがとう!」
手伝ってくれたおかげで短時間でゴミを片付けることができ、お礼を言う。
「別に俺が勝手にやったことだし。
…ていうか膝、血出てない??」
「ん?…あぁ。
さっき転けちゃったから」
恥ずかしさでへらっと笑うと、なぜか彼はポケットをゴソゴソと探り出す。
そして差し出された、絆創膏。
「え?」
「はいこれ。
あ!別にいつもは持ち歩いてないよ!
この前ケガしてもらった時の余り」
「いいの?」
「うん。ケガももう治ったからね!」
「…ありがとう!」
どこまでいい人なんだろう、なんて思いつつヒリヒリと痛む患部に絆創膏をペタッ。