【完】放課後ビタースイート





今思うと多分これが恋の始まりで、今まで恋愛経験なしだったあたしのいわゆる初恋となる。




隣のクラスということもあり見かけることも多く、会えば世間話をする程度の仲になるのに時間はかからなかった。



片倉くんと話していると緊張して上手く喋れない。

隣のクラスを通る時は必ず片倉くんを探してしまう。

目が、耳が、片倉くんを常に追っていて。

そして片倉くんを思うとたまに、何だか泣きそうになる。



他の男友達とは明らかに違う存在で、初めての感情に戸惑い、恐れた。


でもそれが恋だということを知り、日に日に募るこの気持ちを彼に伝えようと決心したのだ。



< 6 / 17 >

この作品をシェア

pagetop