君に逢えて



あなたは
ある20代後半の夫婦に
引き取られた。

横には、5歳くらいの女の子。

あなたは嬉しそうな顔をして2人に抱きついてた。

名前も顔も知らない人、

なのに
あなたは自ら2人の所へと歩みよった。

私達でさえ知らない2人。

かけおちした私達は
親戚…ましてや親にさえも、あなたの事を話てなかったから、誰も見向きもしなかった。

そんななか、あの2人が
あなたを助けてくれた。

初めは不安でしょうがなかった。

だけど、あなたの笑顔を見て、

あなたが成長するにつれて、私達を忘れていき、

2人を本当の両親と思ったその日から――…



私達は空の上から見守ろうって決めた。


あなたったら私達のお通夜の時、寝ていたわ。


それなのにも関わらず
2人はキチンと最後までしてくれた。


凄く2人には感謝してる。



けど…



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