君に逢えて









だが。





むろん先ほどの暴行のさいに

舜佑が何も抵抗しなかったわけではない。





「痛い…」



舜佑は母親に危害は与えなかったが、



目が軽蔑を悟っていた。



…冷たい目だった。




瞳子は見た目では分からない心の傷をうけていた。





いつしか耐えきれなくなったのか

瞳子は舜佑の服を元通りにし始めた。




さすが風俗嬢、
着せかえは早いのだ。



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