君に逢えて
偽親*美姫目線*



「~♪」


鼻唄を口ずさみながら
の帰り道。


―ガチャっ―


親が飲んでいる事も

今が何時だという事も忘れて

私は勢いよく玄関を開けてしまった

「美姫!!何時だと思っているんだっまだ中学1年のガキが親の約束を破るなんてありえん!もう父さんは怒ったぞ。出てけ!!!!!」


今まで怒られると自分が惨めになるから良い子を演じてきた私。


なのに"出てけ"なんて…。

「あなたっやめて下さい。まだ美姫は、中学生ですよ?間違えだって沢山します!それを教えてあげるのが私達大人の役目。だから頭ごしから怒るなんて…」

「咲姫は黙ってろ!!!!」

「…。」

お父さんの一言で、

威勢よく喋ってたお母さん(咲姫)も黙りこんだ。


「そもそも美姫を拾ったのが間違えだったんだ!麻姫だけで十分だったんだ。こいつのせいで俺は…俺は…」



「あなたっそれは言わない約束「お前は黙ってろって言ってんだろっ!」







拾った?



間違い?



麻姫だけ?



その言葉が私の頭の中でリピートする



私は…



私は捨て仔なんですか?







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