I love you~最初で最後の恋~
コンコン_____
指導室に入る前に一応ノックをする。
「は~い」
中から先生の声が聞こえてきたのを確認してからドアを開けた。
「用って?」
「まあそう急かすな、とりあえず座れ」
先生にそう言われ、パイプ椅子を引いた。
「テスト結果見たぞ。凄かったな」
話ってそれ?
「それだけの能力を持っておきながらどうして受けて来なかったんだ?」
そんなの答えは決まっている。
「めんどくさいから」
え________
「だろ?」
私より先に言葉にした先生が得意げな顔になった。
「そう、めんどくさいから受けない。ただそれだけよ」
ただそれだけ。