I love you~最初で最後の恋~





「増井、どうした?」



掌に落ちた雫を見て驚いた。



私、泣いてる・・・・・・・?



一度も泣いたことの無い私が?



「ちょ、泣くなって。泣かせるために呼んだんじゃないんだから」



目の前でアタフタしている先生の姿が愛しく思えてしまう。



愛しい・・・・・・・



これが愛しいって気持ち?



これが好きって気持ち?



「先生、好きだよ」


「へっ!?」



あんなに意地っ張りだったのに、今ならなんでも素直に言える。










あの日、初めて会った桜の下。






あの瞬間からきっと私は先生に恋に落ちたんだ。

< 133 / 403 >

この作品をシェア

pagetop