I love you~最初で最後の恋~
湊side
春休みに入り、毎日幸せそうにしている葵。
どうやら担任と付き合ってるらしい。
どうして俺が担任と付き合っているのか知っているのかというと、この前葵がポロっと滑らせたのが原因。
それほど幸せに浸っているのだろう。
「でね、先生キスすらしてくれないの」
どうやら今の葵は欲求不満らしい。
「いっそのこと湊と既成事実でも作っちゃおうかな」
そろそろ話してもいいのかもしれない。
本当の事実ってやつを。
「葵。俺はもう葵を抱けない」
「えっ?そういうつもりで言った訳じゃないんだけど、好きな人でも出来た?」
「違う。今から本当のこと話すから受け止めてほしい」
「本当のこと?」
俺は信じたくなかった。
信じられなかった。
でも、今では受け止めている事実。
「俺達、兄弟なんだ________」