I love you~最初で最後の恋~
「んっん~・・・・・・・・・」
連れて来られたのは屋上だった。
フェンスの前に立つと、大きく伸びをした。
「今日は気持ちいいね」
「そんな世間話するために連れてきたんじゃないでしょ?」
先生に向かって歩くと、先生は振り返った。
そして私は立ち止った。
「ははっ、増井さんにはバレバレか」
「なんかあったの?」
結婚式の時より、表情が硬い。
無理しているのが伝わってくる。
「そんなに分かりやすい?」
「他の子には気付かれてないんじゃない」
私は、そういうのには敏感だから。
「そっか・・・・・・」
哀しそうに笑うと、視線を落とした。
「ヒロね、死んじゃったの_______」
一筋の雫が零れ落ちた。
今、なんて______?