I love you~最初で最後の恋~




翌日、何時もお昼を取っている中庭で月夢から報告があった。



付き合うことになったと。



避けまくられたら気になって仕方がなかった、とのことらしい。



あの顔でどうやって月夢に告白したのか見てみたいもんだ。



「よかったね、月夢!」



あれだけ威嚇していた雫も素直に喜んでいる。



私は何時も通り木を背凭れにしてカフェオレを飲んでいる。



あ・・・・・・・・・



ふと目に入った伊達先生と滝川先生の姿。



『あの2人付き合ってるみたいだよ』



実習生から広がった噂が私の胸を苦しめる。



留美が逝ってからも、先生は私の元へ戻ってきてくれることはなかった。



その考えが単純過ぎたのかな。


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