I love you~最初で最後の恋~




皆に断って先生に付いてきた先は、生徒指導室だった。



どこが重くない話なのよ。



“使用中”の札が付いている部屋へと入った。



使用中ですけど?



「お待たせしましたぁ~」



は?



「いえいえ、そんなに待ってませんよ」



部屋の中から聞こえた声に思わず目を見開いてしまった。



どうして伊達先生が居る訳?



「ま、とりあえず入って」



今すぐにでもここから走り去りたかった。



でも、真実を知りたくなるのが人間の性。



震える足で部屋の中へと入った。



この2人が居るってことは、本当に付き合ってるの?



そっか・・・・・・・・



2人共大事な人を失って同じ境遇だもんね。



お互いの気持ちはお互いが一番理解出来るもんね。



私が幾ら想っても2人の心の奥深くまでは分かってあげられない。



「私達が付き合ってるっていう噂のことなんだけど、本当のこと話して置きたくて」
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