I love you~最初で最後の恋~
「それで俺が滝川先生に惹かれた」
ほら、やっぱり。
初めて私の勘が外れたかもしれない。
ただのカモフラージュだけの為に付き合ったのだと思ってた。
どうして外れてほしい勘ほど当たってしまうのだろう。
「俺から交際を申し込んだ」
聞きたくなかった。
それを言われてしまったら私には何も言えない。
「その事情を増井に知っておいてほしくてココに呼んだんだ」
「・・・・・・・・分かった」
もう、そう言うしかないじゃん。
「それだけ?」
「あぁ」
「じゃあ私、授業があるから」
静かに部屋を出て向かったのは教室では無く、裏門だった。