I love you~最初で最後の恋~
「はぁ~、可愛くねぇな」
「だったらほっとけば?」
私を一人にしてほしい。
先生、私直ぐには先生の事忘れそうにない。
ギュ_____
フワッとアクアブルーの香りが私を包んだ。
先生とは違う香り。
「ったく、めんどくさい。生徒一人で泣かせられるか」
そう言いながらも、私を包む優しさが今の私には必要だったのかもしれない。
「誰かに見られるよ」
「桜の木で見えないよ」
後ろから抱きしめられた腕を掴み、声を出して泣いた。
大きな声では泣けないけど、小さな声で、わんわんと子供みたいに泣いた。
私を抱きしめてくれていた人が、ウチのクラスの実習生だと気付いたのは泣き終わったあとのこと。