I love you~最初で最後の恋~
雄士side
高校3年生。
それは将来を大きく変える選択肢が与えられる時期。
特に将来の夢を持っていたわけでもない俺は、近くの大学を適当に受けた。
そして受かったのは教育部だった。
まだ就職をしたいわけではなかったので、大人しくそこに通った。
留年無しで進級していき、実習生となり学校に実習に行くことが決まった。
色々とめんどくさいので、母校を選んだ。
「可愛い子いないかな?」
なんてウキウキしている和泉孝司(いずみ こうじ)。
同じ国語教師を目指している。一応・・・・・・
孝司も俺と同じでここの卒業生。
朝の職員会議では見慣れた顔ばかりが並んでいる。
相変わらず校長は薄髪の事で。
「実習生のクラス割はこちらで決めているので発表します」
校長直々からクラス発表をさせられた。
「______以上です。ちゃんとクラス担任から学ぶこと」
この校長の話はやたら長い。
きっとこの中で真面目に聞いているのは教頭くらいだろう。
「では、担任の先生よろしくお願いします」